インタビュー
まず見ること、好きになることから
建築文化を育みたい
建築家・菅原 麻衣子
公共建築から神社仏閣、そしてオフィスや病院まで。仙台を中心に広く宮城の建築を網羅した建物ガイドブックが昨年発刊された。『SENDAI/MIYAGI The Architecture Map -仙台/宮城 建築マップ-』は、普段の生活の中で見過ごしてしまいそうな建物を紹介し、設計者の意図を伝えている。菅原麻衣子さんは、建築家としてこの地に建築文化を根づかせたいという願いから、この冊子を構想した。建物とは何だろう。お話をうかがっていると建物と私たちの関わりが浮かび上がってきた。
掲載:2023年8月3日
取材:2023年5月
- 菅原 麻衣子 すがわら・まいこ
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建築家。she | design and research office 代表。宮城大学演習助手、東北大学技術職員を経て独立。建築、インテリアなどの設計業務のかたわら、地域の建築文化を育む任意団体「Local Places」を立ち上げ、2022年『SENDAI/MIYAGI The Architecture Map -仙台/宮城 建築マップ-』(2021年度持続可能な未来へ向けた文化芸術環境形成助成事業[(公財)仙台市市民文化事業団])を企画編集した。宮城県美術館の現地存続活動にもかかわり、現在「宮城県美術館の百年存続を願う市民ネットワーク」メンバー。東北工業大学非常勤講師なども務める。