インタビュー
マンガ家ふたり、まち“で”語る
マンガ家・スズキスズヒロ
マンガ家・佐藤 啓

仙台でサラリーマンを続けながらもマンガ家として活躍するスズキスズヒロさんと、マンガ家になるための環境を求めて上京し活躍する佐藤啓さん。同じ年に仙台で生まれた2人は、今、それぞれの居場所で無二の作品を生み出している。
共通の友人を介してお互いを知り、「ずっと意識していた」と語る2人は、実はこの日が初対面。2人には、どんな共通点や違いがあるのだろう。また、仙台でどのような経験をし、マンガ家になることを決めたのだろう。それぞれにマンガ人生に深くかかわった地を尋ねると、スズキさんは「愛宕大橋」と「喜久屋書店」、佐藤さんは「フォーラム仙台」と「仙台市体育館(現・カメイアリーナ仙台)」が挙がった。各所をめぐりながら、おふたりのマンガ家の原体験を聞いてみた。







※2 2019年に発売した『空飛ぶくじら』(イースト・プレス)が第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞








おふたりにマンガ家になって良かったことを聞くと、スズキさんは「作品が、ちばてつや先生と同じ本に掲載されたこと」、佐藤さんは「やりがいや達成感は格別。替えがきかないし、自分に自信を持ってできる仕事かなと思う」と答えた。
掲載:2025年3月31日
取材:2025年1月
取材・原稿/関東博子 写真/寺尾佳修
- スズキスズヒロ
- マンガ家。1992年仙台市生まれ。小学3年生のときに訪れた「石ノ森萬画館」をきっかけにマンガを描き始める。高校卒業後、仙台でサラリーマンをしながら制作を続け、2016年に短編作品『TRAINSPOTTING』でデビュー。2019年に発売した『空飛ぶくじら スズキスズヒロ作品集』(イースト・プレス)は、第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞した。2025年2月号から「月刊コミックビーム」(KADOKAWA)で『娘飼わんより犬の子飼え』を連載中。
- 佐藤 啓 さとう・けい
- マンガ家。1992年仙台市生まれ。子どもの頃に魚の図鑑を見て絵を描いていた程度で、マンガの創作を始めたのはマンガ家を志してから。2015年に発表したデビュー作『エスケープ』が2015年第36回MANGA OPEN奨励賞を受賞。『花松と5人の女』(講談社)などの単行本のほか、現在は「ヤングキングBULL」(少年画報社)で『いんびりの村―顔の同じ男たち―』を、「COMIC Medu」(ジーオーティー)で『海の向こうからきた男』を連載中。