建築ダウナーズオープンスタジオ「ウッズ・イン・ザ・バックミラー（Woods in the Rearview Mirror）」

建築ダウナーズは、2022年から宮城県内の森林環境や林業、建築生産に携わる様々な世代、異なる専門性をもった方々にお話を伺いながら、普段材料として使用している木がどのようにして自分たちのもとへとやってくるのか、また、時折目にする荒れた山や地面が剥き出しの斜面、コロナ禍や世界情勢の影響で変動する木材価格など、木や山をめぐる動きと現代の私たちの生活はどう関係しているのか考えるため、リサーチを行ってきました。
オープンスタジオでは、戦後、社会が大きく変化する中で山仕事に携わった方や、令和の土砂災害をきっかけに自伐型林業を始めた方、大型機械で建材からペレットまでを加工する製材所で働く方、伝統工法を用いる大工さんなどへ行ったインタビューの記録を展示します。また、リサーチを通して手に入った原木や、会期中それらを自分たちが扱える形に近づけていこうと試みる様子も合わせて公開します。
私たちの日々の生活と風景の間にある営みを想像し、その営みのなかで試行錯誤する人々の声を交換しあう場になれば幸いです。