特集

仙台で出会う石「石めぐりとソウルストーン」

どこにでも見られる身近なものでありながら、素材や道具として様々な方法で利用され、時に美術品として扱われたり、信仰の対象になることもある「石」。本企画では仙台・宮城とゆかりの深い石を取り上げ、さまざまに用いられる石の姿とその魅力に迫ります。

規則正しく積まれた仙台城跡の石垣、広瀬川に架かる大橋の親柱、アーケード「マーブルロードおおまち」の床、地下鉄南北線「勾当台公園駅」の壁面彫刻など、私たちの身近には様々な石があります。また、「秋保石」や「伊達冠石」といった仙台・宮城ゆかりの石も。普段目にすることの多い「石」がどのように成り立ち、利用されてきたか――。何気ないものである「石」から、仙台の文化や、私たちの暮らしとのつながりを探りました。

掲載:2026年1月5日

  • 地元の「ソウルストーン」その1―表情豊かな唯一無二の風合い『秋保石』

    仙台市太白区秋保町でのみ産出される秋保石は、昔から建物の基礎や塀に使われていた、地域の人にとってなじみのあるもの。石や木片が混じる特徴的な石として、近年は内装用の需要が増え、石表面の形状の面白さから「特別な石」として全国的に注目を集めている。その特徴や産出・加工の裏側、人気が高まっている理由について、秋保石の加工・販売を行う「SANWA STONE(サンワストーン)」の代表取締役、千葉孝司さんに話を聞いた。
  • 地元の「ソウルストーン」その2―内と外で異なる表情を持つ『伊達冠石』

    丸森町に位置する標高300メートルの大蔵山で生まれた「伊達冠石(だてかんむりいし)」。自然の力によるその造形美には、アーティストの創造力を刺激する魅力と、洗練された趣がある。今回話を聞いたのは、大蔵山に本社を持つ「大蔵山スタジオ」の代表取締役、山田能資さん。同社は、100年前から石の採掘を始め、現在は伊達冠石の採掘、加工、販売を行うと同時に、大蔵山を緑あふれる里山に戻す修景作業も行っている。伊達冠石とはどのような石なのか、その背景にあるストーリーとともに伺った。