劇団檸檬スパイ第３回公演『バベルの祝福』

大きな震災後、長らく停止していた雄河原子力発電所の再稼動式典で、原発推進派の町長が反原発派の暴徒の襲撃により暗殺された。映画館勤務の若者たちは、真相を求めて立ち上がる。
不在となった町長の補欠選挙が予定されるなか、人気を博している候補は、空疎な言葉をまき散らす煽情的な男。
町長暗殺事件の背後には、フェイクニュースと偽のエビデンスを使って、反対派、推進派の双方の思想をコントロールし、分断を煽る黒幕がいる。
フェイクとプロパガンダが蔓延する世界で、映画を愛する若者たちが「物語の本当の意味」を問う、新感覚青春サスペンス。